足回り(車高調・ダウンサス)編
プリウス(Prius)に対して 車高調(コイルオーバー) を入れるカスタムは、見た目(ローダウン)と走り(剛性・ハンドリング)両方を強化できる非常に人気のチューニングです。ただし、プリウスはハイブリッド車で軽量・低重心を活かした設計がされているため、ダンパー選びやセッティングには注意が必要です。
以下、おすすめ車高調/コイルオーバー+選ぶときのポイントをまとめました。
1. プリウスに車高調を入れる際のポイント・注意点
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目的を明確にする
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見た目重視(ローダウン+ツライチ)
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走り重視(ワインディング、直進安定性)
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街乗り+快適性重視
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型式/世代によって適合が異なる
プリウスには 30系、50系、60系などがあり、それぞれ車高調の適合品番やセッティングが変わる可能性があります。 -
ストローク量と調整幅
全長調整式はストロークを確保したまま車高を調整できるので、乗り心地を損ねにくい。LARGUSのSpecSなどはその代表。 -
ダンパー特性
単筒式(モノチューブ)が多く、高剛性かつ応答性が良いモデルが多い。例えば HKS Hypermax S は大径ピストン+単筒式で快適性と剛性を両立。 -
減衰力調整
減衰力(伸び縮み)の調整段数が多ければ、細かいセッティングが可能。LARGUS SpecS は 32段。 -
メンテナンス
オーバーホール対応かもチェック。頻繁にダウン量を変えるなら長期間使えるものがよい。 -
地上高・車検
ローダウンしすぎると地上高の問題や干渉、車検で指摘される可能性があるため注意。
2. プリウスにおすすめの車高調/コイルオーバー例
プリウスの型式(30系・50系・60系など)によって適合が変わるので、購入前に必ず適合確認をしてください。
主なおすすめ:
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Tein FLEX Z(プリウス 60系)
減衰調整+全長式。60系プリウスのような新しい世代にマッチ。
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Tein ネジ式 車高調(プリウス 50系)
ネジ式(スレッド)タイプでローダウン幅をしっかり取れる。
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Blitz DAMPER ZZ‑R(プリウス ZVW51)
減衰32段など、バランスがいいスポーツ+ストリート向け。
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Tein Street Basis Z(プリウス 30系)
30系プリウス向けのお手頃コイルオーバー。ストリート重視。
3. 国内ブランド(日本製)でのおすすめ
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LARGUS SpecS
プリウス向けに専用セッティングがされている。街乗りもスポーティ走行もバランスよく。減衰32段。 -
LARGUS SpecD
より強くローダウンしたい人向け。平均ダウン量が大きめ。 -
HKS HYPERMAX S
60系プリウス向けに追加ラインナップあり。大径ピストン、倒立式ストラットで剛性・質感ともに高め。 -
BILSTEIN B14
60系プリウス用ネジ式調整キットあり。推奨ダウン値も専用設計。
4. 選ぶときのアドバイス
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ショップと相談:取り付け予定のショップで実際のプリウスへの装着例を見せてもらう。
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アライメント必須:車高を変えたらアライメント(トー・キャンバー)を必ず調整。
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初期セッティングを慎重に:最初は中間あたりの減衰力にしてから、徐々に調整。
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ダウン量を抑える:極端に下げすぎると突き上げや地面との干渉が出やすい。
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メンテナンスを考える:車高調は定期的な点検・オーバーホールが重要。

